解熱剤で風邪は治らない⁉

1月末から寒くなってだんだんとインフルエンザが流行ってきましたね。

 

かぜ症候群とか感冒などという病名が付いていますが、一般的に言ってかぜと言うのはウィルスの感染による症状で、寒気、頭痛、咽頭痛、関節痛、咳などの症状を伴う病気をまとめたものです。

ですから現代医学的に言って、ウィルスをやっつける薬が正解のはずです。しかしながらインフルエンザのタミフルをのぞいて、かぜにウィルスをやっつける薬を使わないのはなぜでしょうか?

副作用が出現しやすく、病気もそれほど重篤にならないので使わない、と言うのが一般的のようです。

そして治療には何をするかというと、解熱剤、咳止めなどが症状に対して使われています。

(ちなみにタミフルはウィルスを殺す作用ではなくて増やさせなくするタイプの薬です)

 

かぜを引いたときの発熱は辛いですよね。解熱剤が欲しくなるのは良く分かります。

でも良く考えてください、なぜ体が体温を上げているのでしょうか?

それは人間に備わったもともとの自己治癒機能なのです。

わざわざ39度くらいまで体温を上げることによって「ウィルスは死ぬけれども人間は死なない」環境を作っているのです。この体温上昇に耐えられないウィルスは死んでどんどん減っていくわけです。どんどん減っていくと「もう体温を上げなくても大丈夫」と判断して体温が下がる仕組みになっています。つまり人間とウィルスの根競べなのです。その間体は非常に水分が飛んでいってエネルギーを使いますから、水分を補給して栄養を取って体を休めるという治療が正解です。

では現代医学の解熱剤はどうでしょうか?熱を下げることによってウィルスを殺すことが出来ず、いつまでもウィルスがぬるま湯につかってノウノウとしているわけです。すると「いつまで経ってもかぜが治らない」と言うことになるのです。かぜ薬を飲んだのに治らないという経験はありませんか?つまり、かぜ薬で余計に治らないようにしているのです。これを読めば、もうかぜ薬を飲みたいとは思わないでしょ!?

 

漢方薬は違います。邪を追い出して体の抵抗力を強めることによって治ります。

その「邪」については色々有りますし、本人の体力の有無も千差万別です。ですから「かぜには葛根湯」などと安易に決め付けないで、是非相談にいらしてください。

かぜでも何でも相談に乗ります。