コロナ後遺症とは

当院のコロナ後遺症とはCOVID19ウィルスに感染し発熱や咳など症状が出現した後、それぞれの症状が出現してからまだ症状が無くならず、1ヶ月経過した状態とします。


2019年からCOVID 19感染症(コロナ感染)がアウトブレイクしてから

感染増加の波がすでに8回訪れました。

感染者数も多く、

先日は1日で400名もの方が

命を落としています。


よくインフルエンザウィルス感染

と比較されます。

確かにどちらも

喉の痛みや咳、

熱など

の共通の症状がありますから、

似たような病気のように感じます。


インフルエンザは

2019

1年間で3571

が命を落としてしまいました。

コロナ感染では

アウトブレイクした

2019〜2022までに

59万人です。

単純計算すると1年間で14.7万人、

インフルエンザの41.3

の死亡者数です。

これだけの死亡者数を出す

コロナを

インフルエンザと比較するのは

チョット違うのでは無いでしょうか。


コロナ後遺症の

患者様を何人も診察しました。

例えば

倦怠感を訴えて受診した方がいました。

とにかくダルくて出社できずに

休職しているとの事でした。

家でも朝起きられず、

お子さんが学校に行ってから起きてきて、

日中もソファーで横に

なっているそうです。

やりたいこともできず、

落ち込むばかり。

気持ちも落ち込んで苦しみ

どうするかとも出来ない

もどかしさで

辛くて仕方がない

との事でした。


他にも

動悸で受診した方もいました。

夜動悸で目が覚めて眠れない、

眠れないと疲れてしまい

日中も眠気があり集中出来ず

職場でも家でも

とにかく疲れてしまう

との事でした。


厚生省のホームページ

にはこれらの他にも


疲労感、関節痛、筋肉痛、咳、息切れ、胸痛、脱毛、頭痛、味覚障害、下痢、腹痛


など

様々な症状があると

記載されています。

しかしながら、

どういう仕組みで

これらの後遺症が出現しているのか

わかっていません。


ただ、症状があるのは

事実です。


これらの症状で

病院に受診しますと、

何か異常がないか検査

します。

難しいのは、

検査で

何も

異常が出ない

ことです。

採血でも

レントゲンでも

CTでも

心電図でも

何も異常が出ないのです。

異常が出ないという事は、

どんな治療をすれば良いのか

決められないという事。

症状がある人を

目の前にして

何も出来ないという

事なのです。

残念ですが

これが現代医学のやり方なので、

仕方のない事なのです。

ですから

大体のコロナ後遺症について書かれた

ホームページでは、

しっかり休みましょうとか、

バランスよくご飯を食べましょうとか、

適度な運動をしましょうなど

薬では治療する方法が

記されていないのです。


それとは違い中医学ですと、

どんな症状も

中医学の理論で

分析、治療出来ますから

これと言って

なにか問題があると

感じた事はありません。


先に挙げた倦怠感については

2つのことが考えられます。


1)気が減少してしまった。

2)気はあるけれども巡っていない。


感染症は

外から邪(病気の源)が

体に侵入してきて

病気になると考えています。

コロナや

インフルエンザは

そう言った病気に

分類されます。

そして身体の気が

邪を追い出したり

消滅させたりします。

それには

気をたくさん消耗して

しまいます。

気は身体のエネルギーですから、

エネルギーが足りなければ

倦怠感を感じてしまいます。


また、

気を巡らせるシステムが

うまく働かなければ、

気が足りないのと

同じになってしまいます。

気を巡らせるシステムは

肝、

肺、

脾、

腎が

バランスをとって

成り立っています。

邪の侵入で

ダメージを受けた身体は

気の流れを保てず、

気はあっても

巡らせられない状態に

なってしまいます。


前者の場合は

気を補う治療

をすれば良いので、

気を増やすアプローチを

すれば良いでしょう。

漢方薬であれば

補中益気湯などは

使いやすいですし、

鍼灸でしたら

灸がメインだと思いますが、

足三里や神ケツなどが

使いやすいと思います。


後者の場合は

小柴胡湯を

中心とした

処方が良いと思います。

ツボについては

色々あると思いますが、

三陰交や

内関、

外関は

使いやすいかもしれません。


こういった

適切な治療をすれば

概ねコロナで調子が悪かった期間と

同じくらいの期間で

回復するでしょう。

ただ1)2)も、

片方だけで

存在する訳ではありません。

それぞれダブって

いることがほとんどなので、

治療については

どれくらいの割合なのか

判断しなければ

手がつけられません。

自分は

どんな状態なのかは、

わかる人が判断して

適切な量の治療を

加えると良いでしょう。


最近は

漢方も話題になることが

ありますので、

ドラッグストアで

手に取る方も

いらっしゃるかもしれません。

漢方の

販売のために、

「〇〇な人に」

などパッケージに

書いてあることがあります。

これらの症状も

本当は、

中医学的に

分析をして、

こういう症状は

どういうことから

起こっているからなのかを

知らないと

選べないはずなのです。

しかしながら、

そうでは無い人が

どうやって

漢方薬を買うかと

言ったときに、

こうでもしないと

選べないからなのです。

風邪を引いた

と言っても、

無数のパターンが

あるからです。


治療薬を

選ぶときに

間違ってはいけません。

賭けや

思いつき、

見た目などで

判断して

身体を

痛めては

いけません。

やはりキチンと

判断して使わないと

いけないのです。

効果もあれば害もある

薬なのです。


現代医学で

手が出せない

コロナ後遺症。

それに有効な漢方薬。

そして

それを

正確に選択する

知識と経験。

岐至漢方クリニックには

これらが揃っています。

コロカ感染後で

倦怠感や

食欲低下、

動悸、

不眠など

感染前と違う

体調でお困りの方はご相談ください。