検査数値と漢方

体調が悪くて病院に行くと、診察もしないで検査ばっかりやられてませんか?

おなかが痛いのにおなかも触られない。頭が痛いのに何の診察もされない、そんな経験ありませんか?

血液、レントゲン、CT撮影、尿検査、心電図。

色々と検査をしたけれど特に異常がなくて「大丈夫ですよ」と言われたりしませんか?具合が悪くて治してもらいたくて来たのに、問題無いといわれてしまったのでは困ってしまいますよね。

でもこれは仕方の無いことで、西洋医学の特徴でもあります。

体に異常がある→何かしら組織に正常でない所がある→検査でも異常があるはず→血液、CTなどで詳しく検査をする→原因を発見する(診断が付く)→原因に対する治療をする。というのが西洋医学の考え方です。ですから検査でとらえることが出来ない体の異常というのは診断も付かないし治療も出来ないのです。

逆に、何の症状も無いけど検査で異常がある場合には、何かしら診断が付いて(付かない場合もあります)治療が出来ます(出来ない場合もあります)。症状は無いけれど健診で尿酸値が高かったとすれば、尿酸値を低くする薬で治療することが出来ます(それにメリットがあるかどうかはまた別の問題です)。

 

漢方薬を使った中医学の治療では検査値を見ることはありますが、治療にはあまり関与しません(現代中医学では検査数値と関連させた治療を行っています)。

中医学の理論が出来た2500年前には血液やレントゲンの検査が無かったからです。

2500年前に医者がすることが出来たのは患者さんをくまなく診察して、詳しく話を聞くことです。そして表面に現れた症状から体のかなでどんなことが起こっているのか「仮定」を立てて、何年もかかって「立証」していくと言う行程から中医学理論が出来ました。

ですから、中医学(漢方)の医者は患者さんをくまなく診察して根掘り葉掘り話を聞きます。それらの診察所見や聞いた話を、昔の人が気づき上げてくれた理論に照らし合わせて薬を選んだりツボを選択して治療を行います。

 

ですからどんな「症状」でもご相談ください。出来る限り相談に乗らせていただきます。