漢方診療では脈を診るのが非常に大切です。
西洋医学では脈拍数と血圧程度ですね。
脈を診ることによって、体の中で何が起きているかどうかというのを陰陽五行に結び付けて解析します。
気血の運行、五臓六腑の元気さなどと照らし合わせているのです。
脈が浮いているか沈んでいるか、硬いか柔らかいか、力が有るか無いか、太いか細いか、早いか遅いか、などを感じ取って判断する、まさに職人技です。
これらの現象がなぜ起こっているかどうかを判断することで、治療方針や薬を決定するのです。
脈だけで判断することはありません。必ず問診や見た目(望診)などと組み合わせて判断する必要があります。
書物による勉強と実際の経験を照らし合わせることが必要ですね。