学ぶべき場所

自分に合ったレベルで勉強すると非常に有効だと思います、これはどんなことでも当てはまります。

私も振り返ってみれば最初は入門者用のところから始まっていました。

日本の医学会で系統的に漢方や中医学を勉強できる所はありません。誰かに教わるか、自分で勉強するしかないのです。私の周りには教えてくれる人もいませんでしたから、とにかく暗中模索で本を読みました。読んだ所の疑問に答えてもらえることも無く。

疑心暗鬼のまま色々漢方薬を使っていって、だんだんわかってくることもあります。それによって新たな疑問も湧いてきて、だんだんと知識がつみあがっていきます。

初めは本を読んでいるのが精一杯だったのが、ツムラの主催する勉強会に出席するようになり、初めは聞いているだけだったのがドンドン質問するようになりました。家に帰れば本を読みながら考え、分からなければ質問することを繰り返していくと、なんとなくやり方がわかってきました。

独学でがんばっていると時として間違った方向に向かい、それに気が付かないこともあります。5年前に参加した日本中医学会の阿蘇セミナーでは、その方向性が間違っていなかったということを認識させていただいたすばらしい講習会でした。

 

日本漢方は、感覚と処方がリンクしているため、感覚を身に付けるために必ず知っている人に師事しなければ無理です。なので自然と中医の本を集めて読むようになり(中医学の基本は書物でも十分勉強できるようになっています)、中医学に詳しくなりました。この頃中国で勉強するということも知るようになりましたが、まだ自分には日本語で勉強するべきことが沢山あると感じていました。

 

それが今となっては中国からいらした先生にめぐり合うことが出来て多くのことを学んでいます。

昔では考えられませんでした。おととしには北京に短期間勉強に行くことも出来ました。非常に勉強になります。

これらも昔独学でがんばっていたことが基礎となっているということを痛感します。

そして、その時々において良き師、良き友人に巡り合えたと言うことも幸運だったと思います。

 

一つ山を登るとまた大きな山が沢山そびえているのが見えます。

昇れば昇るほど。一生尽きない楽しみが待っているようです。

 

これらの知識を皆さんにお役立てできることがうれしいです。

ご相談ありましたらお気軽に。