【娘の病気】
先日3歳の娘が風邪を引きました。中医的には「風邪」ではなく「熱邪」でした。突然具合が悪くなったと思ったら体温上昇し39度が2日くらい続きました。日曜日に発症し月曜になっても下がりません。当然幼稚園はお休みで妻が小児科に連れて行ってくれました。
火曜日も発熱でお休みし、1日私が面倒を見ていました(クリニックの来院の予定も残念ながら無かったので)。
元気は元気なのでそれほど心配しませんでしたが、38℃が続いて寒気は無く、のどの痛みを訴えやや痰が絡んでいるようでした。水分をたくさん取らせながら一生懸命お願いしました「この薬飲んで…」と。
漢方薬は概ね粉薬なので幼児はとても飲みにくいです。私が選んだ薬は丸剤になっているので何とか飲めましたが、やはり匂いなどもあり始めは嫌がってました。
それでも何とかお願いして1粒飲んでもらいました。やった!飲めた!と一生懸命おだてつつ、朝昼夕と3回飲んでもらうことが出来ました。
そしたら水曜日の朝にはなんと36,7度に!触った感じも熱く無いしいつもどおりになってました。でも本調子ではないのか幼稚園への登園を拒否。たまたま休みだった妻が面倒を見てくれたのでした。
娘が飲んでくれた薬は何かというと…
温病の初期に使われる「銀翹散」です。
クリニックには銀翹散のカプセル製剤が置いてあるのですが、自宅には第2種で販売されている八目製薬の「銀曉解毒丸」を以前買ってあったので使いました。
http://www.yatsume.co.jp/ginngy.htm
娘は3歳なので1回1錠 1日3回としましたが、1日で治りました。
良く日本の風邪に使われる「葛根湯」では今回は駄目だったと思います。葛根湯は風という邪と冷えの邪によってぶるぶる寒気がして咳が出てそのあと熱や頭痛 になる、という傷寒と呼ばれるパターンのかぜに用いるものです。娘は寒気は無く熱がっていたので葛根湯を飲ませれば多分悪くなっていたでしょう。
しかしながら看護士の妻は「まぁ、そろそろ熱が下がってくる時期だからねぇ(薬が効いたのかどうかは分からないよ)。」といいます。
我ながらすばらしい妻と一緒になったと思います。こういう第3者からの目はいつでも必要ですね。
それでも信じて私は中医学で、漢方と鍼灸で皆さんのお役に立ちたいと思います。
風邪でもなんでも、ちょっとしたことに病気は隠れています。
どうぞご相談ください。