総合内科として外来では、高血圧や糖尿病で通院中の患者さんを見ています。そういった方々も色々な症状を訴えていらっしゃいますが、ここの所急に寒くなったせいか関節の痛みを訴える方が多く見受けられます。特に肩の痛みを訴える方が連続していらっしゃいました。
いわゆる肩(どこからどこまでが”肩”かと言うのも難しい話ですが)には胸側に2つ、背中側に3つの経絡が走行しています。それらの経絡が詰まったり、流れが悪くなって痛みが起こります。特に寒さで凝集してしまったり、外からの怪我などが原因のことが多いです。これらの治療を行う時には、その経絡の上にあるツボを使います。特に、手首の周りは露出しやすく効果的なツボがたくさんあるので治療しやすいですね。
お一人の方は親指の外側から胸に到達している手太陰肺経という経絡の場所が痛かったので、魚際という経絡を使って痛みが取れました。またある肩は肩甲骨周囲の痛みを訴えていました。そこは手太陽小腸経が分布する領域なので、その経絡上にあるての小指側のツボで後谿というツボを使って治療できました。
整形外科などではひとくくりに「肩の痛み」となってしまいますが、鍼治療では色々と区別してオーダーメイドの治療をすることが出来ます。ここで血の流れが悪ければ血を流して痛みを取るような疎経活血湯という漢方薬を併用するでしょうし、冷えで気の流れが悪ければ桂枝加朮附湯を飲んでもらうとより一層良くなるでしょう。
漢方と鍼でオーダーメイドの的確な治療が出来ます。
どうぞ皆さんご相談ください。